クマの手のようなコブ

今回出会ったのは、なかなかのコブでした。

なぜクマの手のような大きなコブになるかというと、伸びた枝を毎年ずっと同じところで切り続けたから。

このようにたくさん枝が出るのでハサミやのこぎりで切るわけですが、どうしても１センチくらい残ったりします。そして、一つの切り口から何本も新芽が吹きます。

それを繰り返すと、このようになります。

特に一番上の頭の部分は50ｋｇ以上になっていて、切り落とすと下の塀などを壊すおそれがあり、重たすぎて持ち出しも大変なのでこれまでのシルバーの庭師さんもそのままにしていました。

こういう場合、私たちは基本的にはコブの下で切り落とします。

そしてそこから何本も強く芽吹くので、翌年それを整理し、３年ほどかけて分岐させて整えていきます。枝先が増えるほど樹勢は落ち着いて伸びも少なく良い枝ができ、花や実をつけます。

切った後は普通になったので写真を撮りませんでしたが、軽くサッパリしました。